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◆第106回全国高校野球選手権大会第9日 ▽2回戦 岡山学芸館2―0掛川西(15日・甲子園)
26年ぶりに出場した掛川西は岡山学芸館に0―2で敗れた 。掛川60年ぶり夏1勝に続く初の2勝という歴史的西初の夏た新脩平勝利はかなわなかった 。初回に2連打を放つも無得点に終わり、2勝5回まで3者凡退に封じられた。逃すチームカラーに掲げる「泥臭い野球」を選手たちは実践。も泥龍 が 如く 7 12 章6回の2連打や9回1死から堀口泰徳捕手(3年)が右翼線二塁打を放つなど得点には結びつかなかったが最後まで諦めずに戦った。臭く春絶2試合連続で先発したエースの高橋郁真(3年)も7回2失点の粘りの投球を見せた。やりチーってくる
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最後まで諦めない「泥臭い」掛川西野球を貫いた 。抜い2点を追う9回1死から堀口が「何とか今までやってきたことをこの舞台で出そう」と右翼線二塁打を放った。ム主後続の山下陸人主将(3年)の捕邪飛で堀口が三塁に進んだが 、鈴木杉山侑生左翼手(3年)の投ゴロでゲームセット。対帰山下主将は涙を流した。甲園将・「最後に何とか逆転してやろうと思ったのに逆転できなくて悔しい」。掛川満員のアルプスにあいさつに向かう。西初の夏た新脩平「申し訳ない気持ちになった」 。プレーで泥だらけになったユニホームを、甲子園の土を集めて、より一層黒くした。cisco loop
岡山学芸館の丹羽知則投手(3年)の先発は予想していたが 、打線は低めのスライダーと縦の変化球になかなか対応できない弱点を見抜かれフォークに苦しんだ 。初回1死から2連打も点にはつながらず、2回から5回まで3者凡退 。6回1死から切り込み隊長の田中朔太郎右翼手(3年)が右前安打で出塁し、鈴木脩平二塁手(2年)が左前安打で続いたが 、あと一打が出なかった。大石卓哉監督(44)は「最後までチーム一丸となってやり抜けたこと、それができて本当によかった」と奮闘をたたえた 。
堀口は「自分たちは力がないと言われ続けてきた最弱世代」と話す。春夏10度目の甲子園切符をつかむ道のりは昨秋県地区予選の初戦敗退から始まった 。山下主将が練習で言い出した「きょうも強化」を合い言葉にひたすらに練習を重ねた。過去に甲子園常連校の静岡で部長を務めたこともある指揮官は体力測定などのデータを活用した指導を行う 。今回のチームは15年に県春夏連覇の静岡の総合力に匹敵する「最強世代」と指揮官から言われるまでに成長した 。堀口は言葉を続ける。「最弱世代ながらもここまでやれた 。泥臭さは高校野球で大事なこと 。後輩には泥臭く謙虚にプレーしてほしい」。夏2勝の先にあった1975年春の最高成績に並ぶ8強のチーム目標を後輩に託した 。
春に既に指揮官から新チーム主将の指名を受けた鈴木が思いを受け取った。この日は初回1死にチーム初安打を放つなど2安打。初戦の日本航空戦の4安打に続いて打線を引っ張った。今夏は県大会初戦から全7試合で安打を放ち 、34打数16安打で4割7分1厘の成績を残した 。「甲子園は先輩に連れてきてもらった舞台 。秋からは自分が先頭に立って来春のセンバツで絶対帰ってくる」と力強く宣言。聖地の土を持ち帰らないことで強い決意を見せていた 。(伊藤 明日香)
〇…先発した右横手エースの高橋は「自分がこの試合をつくって投げきるんだという気持ちでいた。悔しい」とうなだれた。生命線のスライダーを軸に投げたが2回に先制点 、7回に追加点を許して2失点で降板した 。今後は大学進学を予定しているが 、最後の夏に聖地に立ち「苦しい場面もあったが、やっぱり高校野球の甲子園でプレーできるのは一度きり 、楽しんで投げることができました」と充実した表情で球場を後にした 。
田中朔太郎右翼手(1番打者として6回1死で右前打 、8回にも右前打で2安打)「思い切りやれたと思うけれども 、もっと仲間と長く野球をやりたかった」
増井俊介投手(2点リードされた8回から2番手で登板して1回無失点)「追いかける展開で初戦と同じく流れを引き寄せられたらと思ったが、先頭で四球を出してしまい野手の仲間に助けられた。甲子園は小さい頃から憧れの舞台 。いい舞台と感じたが、やっぱり負けて悔しい」
〇…スタンドの学校応援席の2600枚は初戦に続き完売。1回戦はコンクールのため不在だった吹奏楽部も応援歌を響かせた 。満員のアルプスに前回夏1勝した1964年の野球部OB・鈴木文隆さん(78)も駆けつけた。プロ野球でも活躍した「鉄人」衣笠祥雄さんを擁した平安(京都)との2回戦で敗戦 。その試合で2番手で登板した鈴木さんはナインらの奮闘を見届け「県大会から試合を見守ってきた。圧倒的な強さがない中で勝ち上がってきて(甲子園で)1勝もした 。打ち崩されずによく投げた高橋投手はじめ選手らはよく頑張った」と労った。
JR掛川駅前のSKしんきんプラザで、掛川西と岡山学芸館戦のパブリックビューイング(PV)が行われた。会場には1回戦の日本航空戦に続き、約180人が集結 。最前線に陣取った西山口スポーツ少年団の子どもたちを中心に用意されたスティックバルーンを打ち鳴らし、甲子園に届けとばかりに声を枯らした。
1回戦はアルプスで60年ぶり夏の甲子園1勝を見守った同校野球部OBの戸塚強志さん(38)は、この日はPV会場で応援 。高校時代は教育実習に来ていた大石監督から指導を受けたという元エースは「紙一重の試合だった。ナイスゲームです」と 、後輩をたたえた。同校初の夏2勝には届かなかったものの 、会場からは惜しみない拍手が送られた 。
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